競泳・瀬戸、金獲りへアゲアゲ 選手村の「トイレが流れた!」
競泳のリオデジャネイロ五輪日本代表のうち、男子の瀬戸大也(22)=JSS毛呂山=や女子の金藤理絵(27)=Jaked=らが25日、直前合宿地のサンパウロからリオ入りした。選手村に一時入村するとともに、本番会場に隣接する練習用プールで調整。瀬戸は「表彰台の一番上に上がるイメージが湧いてきた。選手村も思ったよりも全然よかった」と金獲りへの気持ちを高ぶらせた。
ずっと頭に描いてきた表彰台の頂点に立つイメージが一気に色づいた。決戦の地に足を踏み入れた瀬戸は、本番のプールを確認。「会場に来ると燃えます。ここでいいレースをして、いろんなお客さんに見てもらうんだというイメージを湧かせることができた」と高ぶりを隠せなかった。
戦う体と心をつくりあげるための選手村でも、湧き出るポジティブなイメージが止まらない。直前の報道では、トイレの詰まりや水漏れ、むき出しの電気配線、真っ暗な階段などの不備が紹介されており、「選手同士でも不安だという話をしていた」と瀬戸。ところが、実際に足を踏み入れてみると、その想像は見事に裏切られた。
「トイレが流れました!!」。まず確かめたかったのは水回りだが、問題はない。さらにベッドの柔らかさもちょうどよく、選手村の食事もおいしかった。「そんなに悪いのかなと思って入ったけど、想像以上に部屋もきれいでした。いいことだらけで、悪いイメージは今のところない」。懸念材料がことごとく解消していった。
26日にはいったんサンパウロに戻り、29日に再びリオ入りする。「本当にあとはやるだけなので楽しみ」。競技開始は8月6日。大一番へ向けて集中力を高める準備はできた。