内部告発の夫妻、IOCを非難 反ドーピングの「チャンス放棄」

 【リオデジャネイロ共同】ロシア陸上界のドーピング問題を内部告発した女子中距離のユーリア・ステパノワ選手と、夫でロシア反ドーピング機関の職員だったビタリー氏が31日までに共同通信のインタビューに応じ、国際オリンピック委員会(IOC)がリオデジャネイロ五輪からのロシア選手団の全面除外を見送った決定を「腐敗したドーピングシステムを破壊するチャンスを放棄した」と非難した。

 夫妻は2014年12月、母国陸上界の組織的なドーピングを暴いたドイツ公共放送ARDの番組で不正の実態を告白。WADAが調査に乗り出すなど、ロシアのドーピングスキャンダルのきっかけを作った。

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