錦織 全米4強入りで世界ランク5位浮上確定 決勝進出なら3位に

 男子テニスの錦織圭(26)=日清食品=が全米オープンのシングルスでベスト4に進出した段階で、大会後の世界ランクが現在の7位から5位に上がることが確定した。9日午後4時半(日本時間10日午前5時半)以降に始まる準決勝では世界3位のスタン・バブリンカ(スイス)と対戦。2年ぶりの決勝進出なら3位に上がる。錦織は8日、大会会場で1時間ほどの軽めの調整を行った。

 錦織は「ランキングは1年が終わってからの順位が大事」とシーズン中の変動には関心を示していないが、今後の活躍次第で今季終了時の3位も視野に入るようになった。

 原則的に男子のランクは1年間で出場した18大会の成績に応じたポイントの合計で決まる。ポイントは1年後に新しい年のものに入れ替わり、錦織は昨年の全米は1回戦で敗退したため、今回の4強入りで大きく上積みされた。

 準決勝でバブリンカに勝ち、2年ぶりの決勝進出なら1位のジョコビッチ(セルビア)、2位のA・マリー(英国)に続く3位に上がる。年間成績上位8人による最終戦のATPツアー・ファイナル(11月・ロンドン)にも3年連続で出場権を獲得できる位置につける。これまでのシーズン終了時の自己最高ランクは14年の5位で、十分更新できる位置にいる。

 準優勝した14年以来2度目の準決勝の舞台。世界2位でリオデジャネイロ五輪金メダルのA・マリーとの約4時間に渡る激戦から一夜明け、大会会場で軽めの調整を行った。動きはまずまずで、練習後にはファンのサインの求めに応じる余裕もあった。

 四大大会で2度優勝のバブリンカに対し、通算2勝3敗とやや分は悪いが、直近の7月のロジャーズ・カップ準決勝ではストレート勝ちを収めた。「全米にピークを合わせたい」と最大の目標にしていた今大会。心技体ともに充実している今なら、頂点に上り詰める可能性は十分にありそうだ。

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