錦織 疲労考慮しシングルス回避に浪速のファンショック「ほんまかいな」

 「男子テニス・国別対抗戦・デビス杯」(16日開幕、靱テニスセンター)

 男子テニスの国別対抗戦・デ杯ワールドグループ入れ替え戦、日本-ウクライナの組み合わせ抽選が開幕前日の15日、会場の大阪市靱(うつぼ)TCで行われた。全米オープン4強の錦織圭(26)=日清食品=は疲労を考慮され、初日と最終日のシングルスに出場せず、2日目のダブルスにのみ名を連ねた。

 異例のシングルス回避となった錦織は「他に任せられる選手がいることが一番の要因」と仲間への信頼を口にした。植田実監督は「疲れが残っていて、もう1日休みが必要」と説明したが、2日目以降はメンバー変更が可能なため、状況次第で最終日に錦織が出場する可能性もある。

 この一報にショックを受けたのは浪速のファンだ。錦織人気で1日約4000枚のチケットは3日間とも完売済み。初日のみ観戦予定の中村忍さん(67)=大阪市=は「錦織は出えへんの!?ほんまかいな」とため息をついた。一方、ネットの売買サイトでは錦織が出場する17日のチケット(定価4000円)が10万円に急騰した。

 開幕前日にもかかわらず、早くもフィーバーは過熱。錦織はこの日、一般客も見学できるコートで練習を行ったが、事前告知がなかったにもかかわらず、うわさを聞きつけたファン約200人が殺到。“錦織狂騒曲”はまだまだ続きそうだ。

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