隠岐の海 7日目は「歴史的一番」 勝てば昭和以降初の横綱大関6連破

 「大相撲秋場所・6日目」(16日、両国国技館)

 平幕の隠岐の海が小手投げで大関琴奨菊を下し、初日から6連勝とした。85年名古屋場所の北尾以来の2横綱3大関を下す快進撃で、7日目は大関豪栄道と全勝対決。勝てば単独トップに立つ一番で、04年夏場所の北勝力以来の出場全横綱大関戦全勝、さらに、昭和以降史上初の1場所での横綱大関戦6勝の記録に挑む。琴奨菊以外の横綱大関陣は安泰だった。

 旋風はとどまるところを知らない。昭和以降の平幕で初となる初日からの横綱大関戦4連勝を達成した隠岐の海が、琴奨菊ものみ込んだ。右の張りから左を差され、相手得意のがぶりで寄られたが耐え抜き、最後は左のすくい投げで崩して、右の小手投げで転がした。

 苦しんで手にした勝利にも「攻めに攻められましたけど、後は残って残って。大関戦は内容は求めない。勝っているからいい。逆にああいう相撲を取りたい」と前向き。「(琴奨菊は)右から張るの?左からですか?何か違うことしようと思っていたんじゃないですかね」と振り返った。

 大荒れの場所の主役に躍り出たことで、注目は増すばかりだが、「オレがどうと言うより、周りが意識している感じ」と自然体を強調。角界一のイケメンは「夜は外に出ない。出ない方がいいのかな」と好調の理由を自身に問いかけた。

 7日目は横綱大関陣最後の相手となる豪栄道。勝てば昭和以降初の2横綱4大関撃破の記録を打ち立てるだけでなく唯一の全勝となり、平幕優勝にも近づくが、「これから連敗するかもしれないですから。その気になったら負けですよ」と気持ちを緩めず歴史的一番をものにする。

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