宮原 今季初戦V 新プログラムでノーミス ジャッジの評価上昇
「フィギュアスケート・USインターナショナルクラシック」(17日、ソルトレークシティー)
女子はショートプログラム(SP)首位の宮原知子(18)=関大=がフリーもトップの136・66点をマークし、合計206・75点で優勝した。アイスダンスでショートダンス(SD)2位の村元哉中、クリス・リード組(木下ク)はフリー90・08点の合計151・18点で2位だった。
最後は映画「スター・ウォーズ」の壮大な音楽が響く中、ポーズを決めた。観客からは拍手喝采。宮原は4曲を組み合わせた新プログラムで、何度も変わる曲調に合わせて演じきった。「なんとか大きなミスなく終えることができて良かった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。
純白の衣装に身を包み、めりはりの利いた動きで演技全体を彩った。浜田コーチが「(ジャッジの評価が)上がっている」と振り返るように、表現面を示す演技点は昨年のこの大会より10・64点も上がった。
しかし「緊張した時や本番の時は小さいジャンプになる」という通り、思い切りの良さを欠いた。3回転フリップで回転不足を取られ、GOE(出来栄え点)で1点以上を稼ぐジャンプもなし。フリーの自己ベストを6点近く下回る要因となった。
収穫も課題も見つかった今季初戦。努力家は「まだまだこれから伸ばしていけるところがあるのがわかった。次につなげたい」と、本格化するシーズンを見据えた。