Bリーグ開幕 リーグ統一に尽力の川淵三郎初代チェアマン「90点台をあげていい」

 「Bリーグ、A東京80-75琉球」(22日、国立代々木競技場)

 分裂した2つの国内男子リーグを統合し、新たに発足したバスケットボールのプロリーグ・Bリーグは、アルバルク東京(A東京)-琉球ゴールデンキングスによって開幕した。会場には9132人のバスケットボールファンが集結し、超満員。世界初の全面LEDコートなどを駆使したこれまでになかったど派手な演出が会場を盛り上げ、日本バスケットボール界の新たな1ページが刻まれた。試合はA東京が琉球を80-75で下し、歴史的な1勝をあげた。

 2つの国内リーグがあることなどを問題視され、国際連盟から資格停止処分を受けたのが14年11月。約1年半に渡って日本協会を再建しながら、リーグの統一に尽力してきた川淵三郎初代チェアマン(79)は「大成功。100点はやれないけど、90点台はあげていい」と、感慨に浸った。川淵初代チェアマンの一問一答は以下の通り。

 -開幕戦を見届けて。

 「最初は両チームとも緊張していてね。特に琉球が。相当点差がつくかなと心配したけど、頑張ってくれて白熱した試合になった。初めて見た人も面白いなと思ってくれたと思う。大成功だと思う」

 -こみ上げるものはあった?

 「僕も涙もろいんだけど、まったく涙はでなかった。(改革を主導する)タスクフォースのチェアマンになってからのことを思い出すことはなかった。オープニングセレモニーの演出もまったく知らなかったんですよ。説明してくれるなと言って。アリーナで興奮を味わいたかったから。でも感動したね。25年前のJリーグの時は自分が先頭に立ってやったが、今は若い人たちのセンスが上。いらん口出ししないで正解だった」

 -25年前のJリーグ開幕と比べて。

 「比較する気にはならない。サッカーとは入れ物も違うし、屋外、屋内の違いもある。今回は大河(現チェアマン)に任せていたし、楽しめた。Jとの比較はナンセンスかなと思う」

 -今後に向けて。

 「選手が技術レベルを上げて、世界に追いつくんだと思ってやってほしい。世界レベルに持っていかない限りは、日本での成功はない。20年東京五輪に日本が出場できるかどうかはまだ決まってない。今の実力だと、FIBAから駄目といわれるだろう。唯一バスケだけが出場できない可能性もゼロじゃない。どう急角度でレベルアップできるか。20年東京五輪でベスト8を狙える実力をつけていきたい」

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