大坂、ツアー初の決勝進出!クルム伊達以来日本勢21年ぶり

 「女子テニス・東レ・パンパシフィック・オープン」(24日、有明コロシアム)

 シングルス準決勝で世界ランク66位の18歳、大坂なおみが、同20位のエリナ・スビトリナ(ウクライナ)に1-6、6-3、6-2で勝ち、ツアー初の決勝進出を果たした。この大会の日本勢の決勝進出は、95年に優勝したクルム伊達公子(エステティックTBC)以来21年ぶり。決勝では元世界1位で現在28位のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と対戦する。

 修正力を発揮した。逆転勝ちでツアー初の決勝進出を果たした大坂は「驚いた。信じられない」と声を上ずらせた。3歳から米国で育った18歳の大器が、たどたどしい日本語を披露すると客席から拍手が降り注いだ。

 第1セットはミスを連発して30分足らずで落とした。強打に頼りすぎて「自分のボールが、いろんな方向に飛んでしまった」と反省し、今季トップレベルでもまれてきたホープは、経験を生かして立て直した。

 気持ちを切り替え「しっかりと落ち着けた」という第2セット。サーブで緩急をつけ、ストロークでも強振する場面が減った。第6ゲームをブレークして4-2で迎えた自身のサービスゲームは6度もジュースに持ち込まれたが、最後は根負けした相手のバックハンドが外れてキープ。流れを渡さず、勝利へ突き進んだ。

 指導する日本テニス協会の吉川真司氏は「うまく修正が利いた。(プレーを)急ぐのをやめた」と成長ぶりに目を細めた。これで今季の目標とした世界ランクのトップ50入りは確実。元世界1位のウォズニアッキとの決戦へ、大坂は「我慢強く対応していく」と思いをはせた。

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