リオ金の金藤、鯉CS始球式に意欲「野球場借りたい」
リオデジャネイロ五輪の競泳女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得した金藤理絵(28)=Jaked=が26日、日本水泳連盟のリオ五輪報告会に出席した。
広島県庄原市出身の金藤は、プロ野球・広島からクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの始球式登板の打診を受けた。カープの梵英心内野手と同じ広島・三次高出身という縁もある28歳。念願のオファーに「受ける方向です」と“初登板”に意欲を燃やした。
やるからにはストライクを狙う。リオ五輪までは、1日約1万8000メートルという距離を泳ぎ込んだ練習の虫。「(捕手まで)届くとは思うけど、私はコントロールが悪いので、野球場を借りてマウンドで練習をしたい」。晴れ舞台に向けて、本格的な投げ込み練習を予告した。
ただ、オファーを受けたのが第5戦(10月16日・マツダ)のため、第4戦までに決着がつく可能性もある。「カープが2敗しないと実現しないんですが…まずは試合があることを願います」と複雑そうに笑った。
幾度とない引退の危機を乗り越え金メダルを獲得したど根性娘が、地元球団の32年ぶりの日本一をアシストする。