宇野はギネス!4回転フリップ成功「ユズ君いつか追い越せたら」
「フィギュアスケート・ジャパンオープン」(1日、さいたまスーパーアリーナ)
日本、欧州、北米によるフリーのみの男女混合団体戦が行われ、宇野昌磨(18)=中京大=は、4回転フリップを決めるなど6選手中1位の198・55点をマークした。オープン大会のため非公認ながら、昨年のグランプリ(GP)ファイナルで記録した自己ベストを8・23点更新する演技で会場を沸かせた。大会は日本が637・65点で2年連続8度目の優勝を果たした。
年々たくましさを増す鋭い目つきが、リンクを降りると柔らいだ。自己ベストを“更新”する会心のタンゴ。宇野は「うれしい以上にホッとした」と18歳らしい笑みを見せた。
演技冒頭で自身が世界で初めて決めた4回転フリップを、国内大会で初めて成功。続く4回転トーループは転倒したが、後半のジャンプはしっかりと決め続けた。「4回転フリップはいいジャンプで成功できたし、曲の最後までジャンプをきれいに跳べた」。自信を深める一戦となった。
この日、羽生が世界初となる4回転ループを成功。「日本男子を引っ張るのは僕ではなくユヅくん」と尊敬する先輩の偉業にも「いつか追い越せたら」とキッパリ。憧れの背中を追うだけでは、もう心は満たされない。
大会後には、ループよりも難易度が高いとされる4回転フリップ初成功のギネス認定証授与式も行われた。「楽しい」から始まった“ギネスジャンプ”成功への道。羽生に負けない宝刀に磨きをかけていく。