全勝Vの豪栄道 「勘違いしないように生きていきます」 地元大阪の盛り上がりに
第75回全日本力士選士権大会が3日、東京・両国国技館で行われ、大関稀勢の里(30)=田子ノ浦=がトーナメント決勝で照ノ富士を寄り切り初優勝を決めた。秋場所で全勝優勝を飾り、昨年の今大会覇者である大関豪栄道(30)=境川=は3回戦で御嶽海に寄り切られ敗退した。
豪栄道は熱を帯びる周囲とは一線を引き冷静に自身を見つめていた。3回戦敗退となったが「周りが変わるんで。自分は変わらないようにと思います」と地道な姿勢は変わらない。
初優勝から1週間以上たった。帰省した地元大阪の盛り上がりには「想像していた以上でちょっとびっくりした」と苦笑いし、「正直、今、戸惑ってるんで。あんまり勘違いしないように生きていきます」と殊勝に語った。
イベント続きで「きのうの晩、やっと久しぶりにゆっくりできた」という多忙の中で疲れを癒やす時間もなかったが、「今まで経験したことないことばっかで疲れはありますけど、ありがたいことですから」。前向きに受け止めて、九州場所で綱とりに挑む。