日本勢初、平野美宇がW杯V 大会最年少16歳!シングルでも実力証明
「卓球・女子W杯」(9日、フィラデルフィア)
シングルスで16歳の平野美宇(エリートアカデミー)が日本勢で初めて優勝した。準決勝でロンドン五輪3位のフェン・ティアンウェイ(シンガポール)を4-2で破り、決勝では鄭怡静(台湾)に4-0で完勝した。大会公式サイトによると大会最年少優勝で、中国選手以外では初のタイトル獲得。W杯は世界のトップ選手がシングルスで争う大会で、今回は中国選手が出場していなかった。
平野が日本選手初優勝を成し遂げた。リオデジャネイロ五輪で金メダルを独占した中国勢は不在だったが、16歳での優勝は大会最年少。米テレビ局のインタビューに「とてもうれしい」と答え、表彰式では優勝賞金4万5千ドル(約460万円)の小切手のボードを受け取った。
世界ランク17位の平野は、準決勝で同6位のフェン・ティアンウェイに逆転勝ち。決勝では同8位の鄭怡静にストレート勝ちした。伊藤美誠(スターツ)と組む「みうみま」のダブルスだけでなく、シングルスでも世界と戦える力があることを証明した。
リオ五輪は練習パートナーとして日本代表に同行し、団体の銅メダル獲得を間近で見た。20年東京五輪に向けたスポーツ庁の強化事業として海外に派遣される若手にも選ばれ、4年後の期待を背負う。
今大会は「最高の友達で最高のライバル」という伊藤を準々決勝で退けた。リオで五輪メダリストになった同級生には一歩遅れたが「東京五輪では金メダルを取れるように頑張りたい」と宣言した。