神鋼ラグビー部、平尾さんへの弔いV誓う
ラグビー元日本代表で日本代表監督も務めた、神戸製鋼ラグビー部の平尾誠二ゼネラルマネジャー(GM)が20日午前、亡くなった。53歳だった。同部の教え子たちは悲しみに暮れた。
この日午前、神戸市東灘区の灘浜グラウンドで練習。その後、午後2時から緊急の全体ミーティングが行われ、訃報が知らされた。
FL橋本大輝主将(29)は「今、キャプテン5年目、1年目の時に『神鋼というチームは常勝じゃないといけない』と言われた。それが一番の思い出。気持ちの整理はつかないけれど、勝つことで平尾さんも報われる」と、今季の弔いVを誓った。
日本代表HO木津武士(28)は「ミーティングがあるってなって、もしかしたらと思った。ある程度気持ちの準備はしていたけど、ショックはすごい大きかった。自然と涙が出ていた。6年前神戸に入ると決めた時、『神戸を選んでくれてありがとう』と言ってくれて、頑張ろうと思った。優勝して感謝の気持ちを伝えるのがベスト」と上を向いた。
FB正面健司(33)は同じ同大出身。「大学の時に声をかけて頂いて、でもトヨタ自動車を選んで、トヨタをやめる時にまた声をかけていただいた。大学時代、リクルートで両親も食事に招待して頂き、平尾さんに母がうれしそうにサインをもらっていたのを思い出す。気にかけてもらい、いつも声をかけてくれていた。早すぎる」と、肩を落とした。
PR山下裕史(30)は「しょっちゅう怒られた。マジ切れされた。もう怒ってもらえないのか。さみしい。『いつでも人から見られている。紳士たれ』と学んだ。Gパン履いて、スラッとして気さくな方」と話し、尊敬してやまない恩人だった。