平尾さんの恩師・山口良治さん「怒鳴りたい」 伏見工で監督として指導
日本ラグビー史上屈指のスター選手として活躍し、日本代表主将、監督も務めた平尾誠二氏が20日朝、死去した。53歳だった。関係者によると、ここ最近は体調を崩していたという。ことし4月に大阪市内で行われたシンポジウムに出席。夏以降は公の場に姿を見せていなかった。葬儀・告別式の日取りは未定。
伏見工で監督として平尾さんらを指導し、1981年には全国高校ラグビー大会で初優勝に導いた山口良治さん(73)は「今までそんなに怒ったことはないが、順番を考えんかいと怒鳴りたい」と声を震わせた。伏見工ラグビー部GMで、高校時代にバックスで平尾さんとコンビを組んだ高崎利明さん(54)は「1年生の時から輝いていて、スターになる要素があった」と振り返った。練習後も公園で1人ボールを蹴る努力家で「当時から人よりも一歩先を見ていた。日本ラグビー界にとって大きな財産を失った」と落胆した。