浅田真央 SP64・47点で5位も首位と5・03点差の大混戦、17歳三原が大健闘2位
「フィギュアスケートGPシリーズ第1戦・スケートアメリカ・第1日」(21日、シカゴ)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、GP初戦を迎えた元世界女王の浅田真央(26)=中京大=は、64・47点をマークし、首位と5・03点差の5位につけた。日本勢ではGP初出場の三原舞依(17)=神戸ポートアイランドクラブ=が堂々の演技で65・75点を叩き出し、2位に入った。
慢性的な左ひざの痛みでやや調整が遅れている真央は、今季初戦のフィンランディア杯に続いて、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を回避。それでも「自分が今やるべきことをやっていきたい」と話していたように、冒頭のダブルアクセルを鮮やかに決めると、スピード感溢れるスケーティングが光った。3回転フリップ-2回転ループの連続ジャンプで、3回転フリップが回転不足となったが、大きなミスはなし。
SPの「リチュアルダンス」のピアノの旋律にのせ、「黒い鳥、魔術師」をイメージした黒の衣装でミステリアスに舞った。フィンランディア杯後にカナダ・トロントに渡り、振り付けの手直しをした成果もあり、表現力を示す5項目の構成点では、8点台を並べ33・48点をマーク。フィンランディア杯SPの32・32点から1点以上上積みした。
演技後は納得したようにうなずき、キス&クライでは笑顔でカメラに手を振った。
22日(日本時間23日)のフリーではフィンランディア杯では入れていなかった連続3回転ジャンプにも挑む予定。GP通算16勝目を目指す。