宇野フリーで悔し2位転落もGPファイナル進出確定!

 「フィギュアスケート・ロシア杯」(5日、モスクワ)

 男子で、ショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(18)=中京大=はフリー2位の186・48点、合計は自己ベストを更新する285・07点で2位に入り、2季連続のGPファイナル(12月、フランス・マルセイユ)進出を一番乗りで決めた。世界王者でSP2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が合計292・98点で逆転優勝。田中刑事(倉敷芸術科学大)は7位だった。4日に行われた女子SPで松田悠良(愛知・中京大中京高)は61・57点で7位。村上佳菜子(中京大)は55・25点の10位だった。

 タンゴの力強い舞を演じきった宇野は、「フーッ」と大きく息をついた。SPで手をついた冒頭の4回転フリップは、しっかりと成功。後半の4回転トーループで転倒したが、美しいスケーティングで魅了した。優勝した第1戦のスケートアメリカより3点以上低い186・48点にも、納得の表情でうなずいた。

 目標としていた「失敗しない演技」とはならず、7・04点差から追いあげてきた世界王者・フェルナンデスに屈したが、まだシニア2年目。終盤のトリプルアクセル(3回転半)-シングルループ-3回転フリップの連続ジャンプでは2・14点の加点がつくなど、大きな自信を得た大会となった。

 「日本男子を引っ張るのはユヅくん(羽生結弦)。だから、僕はついていって、いつか追い越せたらなと」と控えめに話していた宇野。しかし、世界の頂点でしのぎを削る羽生、フェルナンデスの“2トップ”は、もはや「勝ちたい」存在ではないはずだ。決して勝てない相手ではない。本気の勝負を挑める位置まで登りつめた。

 「憧れる」という羽生が、世界で初めて成功した4回転ループよりも難度の高い4回転フリップを操る18歳。「GPシリーズ2連勝」とはならなかったが、GPファイナル進出を一番乗りで決めた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス