コナミV逸…プロ転向内村の門出祝えず 加藤が鉄棒でまさかの落下
「体操・全日本団体選手権」(13日国立代々木競技場)
男子団体が行われ、プロ転向が決定的な内村航平(27)が、所属として最後の大会となったコナミスポーツは、内村の欠場とリオデジャネイロ五輪代表の加藤凌平(23)の鉄棒での落下が響き、266・950点で3位。2年ぶりの優勝を逃し、エースを最高の形で送り出すことはできなかった。順大が合計267・600点で、4年ぶりの優勝。白井健三(20)を擁する日体大は、わずか0・050点差の2位で連覇を逃した。
エースの門出を最高の形で祝福することはできなかった。コナミスポーツは、2位で迎えた5種目目の鉄棒で、次代の大黒柱として期待が懸かるリオ五輪代表の加藤が、まさかの落下。今月退社し、プロ転向が確実な内村の所属ラスト試合を飾れず、加藤は「航平さんがいなくても勝てることを証明したかった。悔しい」と唇をかんだ。
内村はこの日、プロ転向を明言することはなかったが、場内インタビューでは「今後はもっと体操を広める活動もやっていきたい」と、力強く今後への展望を語った。関係者によれば、退社後にも会見を開き、正式にプロ転向を表明する。
苦楽を共にしてきた森泉コーチは「彼には彼の人生がある。頑張ってほしい。代表でまた一緒になればサポートしたい。彼が(プロで)成功した中で、彼に勝てる選手を育てないと」と、教え子にエールを送った。