羽生結弦が4ルッツ&4フリップ跳ぶ“米の超新星”に刺激「すごいジャンプ」
「フィギュアスケート・NHK杯」(25日開幕、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
GPシリーズ最終戦となるNHK杯の公式会見が24日、札幌市内で行われた。3位以内でGPファイナル(12月・仏マルセイユ)進出が決まる羽生結弦(21)=ANA=は「やることはしっかりやってきた。やってきたことを信じて、自分の演技をしたい」と、力を込めた。
闘争心に火をともす存在もいる。今大会に出場する米国の17歳、ネーサン・チェンは、フランス杯で史上初めて4回転ルッツと4回転フリップを同時成功。羽生も将来的には習得を目指すジャンプだけに「刺激はすごくもらってます。(自分が跳べるループより)ルッツとフリップの方が難易度は高い。正直、すごいジャンプだと思う」と絶賛した。チェンはこの日の練習でも切れ味鋭いジャンプを見せ、4回転ルッツ、フリップとも成功させた。
ただ、羽生も今年10月のオータムクラシックで、ISU公認大会で史上初めて4回転ループを決めた。この日の練習でも成功。「ループが注目されるけど、ジャンプはプログラムの一部となるように練習してきた」と、あくまで完成度で勝負するつもりだ。
1年半後の平昌五輪を見据えた日米ジャンプアーティスト決戦から目が離せない。