羽生結弦NHK杯連覇!それでも「まだまだ」 今季世界最高301・47点

得点にガッツポーズする羽生=真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
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 「フィギュアスケート・NHK杯」(26日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)

 男子フリーが行われ、SP首位の羽生結弦(ANA)はフリーで197・58点、合計301・47点を獲得し、大会連覇を果たした。田中刑事(倉敷芸術科学大)は合計248・44点で初のGPシリーズ表彰台となる3位に入った。日野龍樹(中京大)は合計207・15点で9位だった。

 合計300点超えは今季のGPシリーズでは全選手で初で、今季世界最高得点。羽生はコンビネーションを含め4本ある4回転ジャンプを4回転ループを含み3本着氷させる演技を披露し、史上初の4連覇がかかったGPファイナル(12月9日開幕、マルセイユ)進出を決めた。

 得点が発表された直後には「緊張したあ」と漏らした。合計点数の300点超えは自身3度目。優勝インタビューでは「今日は非常に緊張していて、昨日のリベンジをしたいという気持ちもあって。ループはなんとか耐えることができましたけれども、まだまだ、まだまだというか、まだまだだな。やるべきことがたくさんあると思うので、また次に向けて頑張っていきたいと思います」と心境を語った。演技終了後は、指で“あとちょっと”という仕草をしていたが、「冷静に考えたら全然もうちょっとじゃなかった。かなり頑張ってきます」とさらなる向上を誓った。

 4回転ジャンプ4本という高難度の構成は「しっかり4回転まわりきっての4つは初めてですし、最後のアクセルがトリプルつけることができませんでしたけど、それでも後半のトリプルアクセル2発は体にも来ますし、点数的にも印象的にも自分の武器になるのでそういった面では良かったなと思います」と課題を残しながらも、自分の武器として、少しずつ手応えをつかんでいる。

 日本の大声援に後押しされ、「ジャンプとしては結構課題がありますし、フリープログラムに関してはスピン、ステップまだまだできたなあというところがたくさんあるんですけれども、何より、今回、日本ということで非常に温かい空気の中で滑ることができました」と感謝。「ショートは最前列しか見ることができなかったんですけど、フリーは遠くのお客さんまで視線を移しながらやることができたので、それは今後につながるいいステップだなと感じました」とフリーは余裕を持てたことも明かした。

 今大会は日野、田中と同学年の3人で出場。田中の3位には「心からうれしいです」と笑顔を見せた。「多分、刑事は見ていないと思うんですけど、帰る時に拍手できたので、そういう面では大人になってきているのかなと思います」とはにかんだ。

 GPファイナルでは前人未到の4連覇がかかる。「ファイナル行けて本当に良かったなあと思うのと、300点超えを日本のこの地ですることができたので、次へ向けてしっかり調整しながら、ファイナルでもいい演技を目指して頑張っていきます」と意気込んだ。

 冒頭の4回転ループできれいな着氷をみせると、続く4回転サルコーも余裕を持って着氷。4回転サルコー-3回転トーループは、最初の4回転で転倒してしまったが、単独の4回転トーループは大きなミスなく着氷した。

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