羽生、同学年の日野イジり「もっとこいや」 田中3位に「心からうれしい」
「フィギュアスケート・NHK杯」(26日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
男子フリーが行われ、羽生結弦(ANA)が197・58点、合計では自身3回目の300点超え、今季世界最高となる301・47点を挙げ、大会連覇を果たした。今大会は初のGPシリーズ表彰台を果たした3位の田中刑事(倉敷芸術科学大)と9位の日野龍樹(中京大)と同学年3人で臨んだ。優勝インタビューで、日野に対して「もっとこいや!と思ってます」と“イジる”発言も飛び出すなど、緊張した中にも、励みになる顔合わせだったことをうかがわせた。
田中の表彰台には「心からうれしいです」と自分のことのように喜んだ。フリーの演技順は田中の次。好演技を披露したことを観客の歓声から察した羽生は、入れ替わってリンクに入る前に拍手をして田中をたたえた。
「純粋に楽しかったです」という3人での大会。一連の自分の心境を踏まえて、羽生は「刑事は見ていないと思うんですけど、帰る時に拍手できたので、そういう面では大人になってきているのかなと思います」と自虐的に語りながらも、自身の“心の成長点”として上げていた。