羽生、国内初4回転ループ成功!演技を分析 ジャンプ8本中7本に加点
「フィギュアスケート・NHK杯」(26日、真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)
男子フリーが行われ、羽生結弦(ANA)が197・58点、合計では自身3回目の300点超え、今季世界最高となる301・47点を挙げ、大会連覇を果たした。10月のスケートカナダで世界で初めて成功させ、前日のSPで着氷が乱れた4回転ループは、この日は成功。「ループはなんとか耐えることができました」と日本国内初成功となった大技を振り返った。
羽生の演技構成は8本あるジャンプのうち4本4回転がある。
(1)4回転ループ、(2)4回転サルコー、(3)3回転フリップ、(4)4回転サルコー-3回転トーループ、(5)4回転トーループ、(6)3回転アクセル-2回転トーループ、(7)3回転アクセル-1回転ループ-3回転サルコー、(8)3回転ルッツ
このうち(4)の4回転サルコーで転倒。(6)の後半を2回転から3回転に上げ、(7)の最後のサルコーは2回転になった。
4回転ループは出来栄え点(GOE)と呼ばれる加点が1・57点、4回転サルコーには2・29点が入り、トリプルアクセルからのコンビネーションジャンプでも(6)のジャンプで2点、(7)のジャンプで1点が加わるなど、8本のうち、転倒した(4)のジャンプ以外で、すべて加点が入った。
世界最高峰の演技構成だが、「しっかり4回転回りきっての4つは初めてですし、最後のアクセルがトリプルつけることができませんでしたけど…。それでも後半のトリプルアクセル2発は体にも(疲労が)きますし、点数的にも印象的にも自分の武器になるのでそういった面では良かったなと思います」と一定の手応えを得た様子だった。