日大、箱根シード権奪回へ 主将・石川は「N」ユニホームでV目指す
来年1月2、3日の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)で3年ぶりのシード権獲得(10位以内)を目指す日大が15日、東京都世田谷区の日大グラウンドで練習を公開した。主将の石川颯真(4年・佐野日大)は「日大を、Nのユニホームをトップにしたい」と名門復活を誓った。
87度目の出場、総合優勝は歴代3位の12回。そんなかつての栄光を取り戻す第一歩を記す。石川は「自分は強い、黄金期の日大を知らないが、箱根駅伝では自分のためではなくチームを目標のシード権に導く区間賞を取りたい」と意気込んだ。
強豪であり名門、そして伝統校。そんな日大だが、最後の優勝は42年前。最近は予選落ち、シード落ち、最下位など低迷が続く。日大OBでもある高校時代の恩師、中山隆監督からは「低迷している名門を押し上げてくれ」と送り出された。だからこそ、母校の現状がふがいなく見える。「Nのユニホームを着ているなら優勝を目指す気持ちがないと」とチームメートに警鐘を鳴らす。
今季は成績を残してきた。9月の日本インカレ5000メートルでは同僚のワンブイに次ぐ日本人トップの2位と力を示した。箱根駅伝では1区の出走が濃厚。「得意のスパートというカードを先頭集団で切りたい」。首位でのタスキリレーを名門復活の足掛かりにする。