東京五輪“センター”候補・17歳須崎が初制覇 リオ五輪金の登坂に挑戦状
「レスリング・全日本選手権」(22日、代々木第二体育館)
17年世界選手権(パリ)代表の1次選考会を兼ねて行われ、女子48キロ級決勝は、17歳の須崎優衣(エリートアカデミー)が、全日本学生選手権覇者の加賀田葵夏(青学大)を破り、初優勝を果たした。男子グレコローマンスタイル85キロ級は、元フリースタイル86キロ級王者の松本篤史(28)=ALSOK=が、転向後初優勝(通算4回目)した。
4年後のエース候補がポテンシャルの違いを見せつけた。4試合を無失点で圧勝した須崎は「勝つ信念を強く持って一つ一つ戦えた」とホッとした表情。全日本選抜、インターハイ、国体を制するなど、今年負け知らずの成長株は「東京五輪のマットには絶対に私が立って、金メダルを獲りたい」と大きな目標を打ち立てた。
同階級にはリオ五輪金メダルの登坂絵莉(東新住建)が君臨する。対戦経験はないものの「尊敬しているけど倒さないといけない選手」と対抗心メラメラ。まずは来夏の世界選手権代表の座を懸け、来年6月の全日本選抜選手権で金星を狙う。
ダンス好きで、高校の体育祭ではアイドルグループ・欅坂46の「サイレントマジョリティー」を踊り「気がついたらセンターを務めていました」と、はにかんだ17歳。天性のスター性を武器に、東京五輪でも主役の座を奪い取る。