宮原知子、完璧SP“自己ベスト”76・49点 ジャンプ3本ノーミス、表現力も磨き
「フィギュアスケート全日本選手権」(24日、東和薬品ラクタブドーム)
女子SPが行われ、今季GPファイナル2位で、大会3連覇がかかる宮原知子(関大)は、ほぼノーミスで演技を終え、国際スケート連盟(ISU)非公認の大会ながら、自己ベストを更新する76・49点を記録した。
冒頭の2回転半や3回転ルッツ-3回転トーループのコンビネーション、3回転ループをすべて着氷させると、ステップ、スピンでも磨きをかけた表現力を披露した。
演技後は「一番いい点数が出たのですごくうれしかった」と笑顔。コンビネーションジャンプでは最初のルッツの後、「焦って焦って飛んでしまわないで一息、一瞬なんですけどためて飛ぶようにしている」という間の取り方が、本番でも成功。その流れで「全体的にも落ち着いてできた」とよい演技につながった。
ジャンプで“ミスパーフェクト”の異名通りの演技を見せただけではなく、表現力も向上したところを見せた。ステップでは音楽との調和を重視しているというが「今日はぴったりだなと思って滑っていました」と自信としても手応えをつかんだ様子だった。
フリーへは「今シーズンの中で一番いいフリーができるように、しっかり思い切って自信を持って、自分らしい世界観を出してフリーを頑張りたいです」と決意を語った。