浅田真央12位、現役続行の意思 3回転半転倒「恩返しできず悔しい」
「フィギュアスケート・全日本選手権」(25日、東和薬品ラクタブドーム)
女子フリーが行われ、SP8位からの巻き返しを狙う浅田真央(中京大)は冒頭でトリプルアクセルに挑み転倒した。フリー114・10点、SPとの合計は174・42点で12位に終わった。来季以降について現役続行の意思を問われると「そうですね、はい」と答えた。
続く3回転-3回転のコンビネーションは着氷したが、ステップの後、3回転ジャンプで転倒、さらに3連続ジャンプを予定していたところで1本目のジャンプが抜けてしまい、続くジャンプに続けられなかった。
演技後は腰に両手をやり、やや暗い表情を曇らせた。スタンディングオベーションの観衆には笑顔で丁寧に応対していた。得点発表を待つキスアンドクライでは中継カメラに何度も手をふり「ありがとうございます」とファンに感謝した。
取材に対しては「最高の演技を(SPと)2本そろえることができなくて、少し悔いが残っています」、「自分の演技に納得がいかない。声援をパワーに変えて恩返しできなくて悔しいです」と語った。シーズン後半の出場大会については「終わったばかりなので」と語るにとどめた。
公式練習では4度試し、曲をかけた状態での1回で着氷。6分間練習では1度試み、着氷していた。
24日のSPでは冒頭でトリプルアクセル(3回転半)に挑んだが、抜けてしまいシングルアクセル(1回転半)になる失敗が出た。この技の得点が0点となり、出遅れの要因となった。