報徳学園でっかい88点圧勝!次はシード校秋田工と激突

 「全国高校ラグビー・1回戦、報徳88-0郡山北工」(27日、花園ラグビー場)

 第96回全国高校ラグビーが開幕して1回戦8試合が行われ、2大会ぶりの出場となった報徳学園(兵庫)は、88-0で郡山北工(福島)に大勝。今年から取り入れている“食トレ”の効果で、同校の大会最多得点を記録した。流通経大柏(千葉)は高松北(香川)を95-0で下し、6大会連続出場の光泉(滋賀)は日川(山梨)に39-3で快勝した。28日は1回戦の残り11試合を実施。連覇を狙う東海大仰星(大阪第1)や東福岡などシード校は30日の2回戦から登場し、決勝は来年1月7日に行われる。

 2大会ぶりの花園に、報徳学園が“でっかく”なって帰ってきた。西條裕朗監督(53)は「体が大きくなったのが一番の勝因」と分析。それは平均体重95キロ超となったFWだけを示しているのではない。スタメンには186センチ、87キロのFB雲山ら大型BKがずらり。パワーとスピードでかき回した。

 計14トライで同校最多の88点をもぎ取った。リザーブの攻撃力も層の厚さを物語る。2年生CTBの岩佐尭弥は、後半出場で自身初の1試合3トライ。「体力があるのだから当然」と後半13分にはハーフラインからの展開で力強く中央突破し、トライを決めた。

 西條監督が「プロップみたい」という172センチ、93キロの体は当たり負けすることがない。昨夏の83キロから10キロの増量は、同校が今年導入した「食トレ」によるもの。選手全員が栄養士の指導で1日5合以上の白米を食べ、ウエートトレーニングで筋力アップ。平均7キロの増量に成功した。岩佐も朝400グラム、昼夜700グラムのご飯とおかず、練習前後のおにぎりなど1日6食の生活。朝6時に自宅を出て朝の筋トレも欠かさなかった。

 次戦は過去15度の優勝を誇る秋田工と対戦する。「デカい子、強い子とどれだけできるか。この1年やってきたことの真価が問われる」と西條監督。シード校の撃破が進化の証明となる。

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