神奈川大が往路6位 「花の2区」を鈴木健吾が制す

 「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)

 青学大が5時間33分45秒で3年連続となる往路優勝を果たし、総合3連覇と、出雲、全日本に続く大学駅伝3冠に王手をかけた。2位は6年ぶりの総合優勝を狙う早大。4、5区で奮闘した順大が3位。4位には東洋大、5位には駒大が続いた。

 陸上長距離界にニューヒーローが誕生した。名だたるエースがそろう「花の2区」で区間賞をゲットしたのは神奈川大の鈴木健吾(3年・宇和島東)。歴代8位となる1時間7分17秒の好タイムで走り抜け、往路6位の原動力となった。

 「いい形でたすきをもらえて前半はリラックスして走れました。ラストをしっかり走ろうと思っていましたが、自分の走りができました。苦しかったけど根性でした。区間賞は取れるとは思っていなかったけど、隙あらばと思っていました」

 2区には大学ナンバーワンの一色(青学大)もいれば、昨年同区間2位のニャイロ(山梨学院大)を含めて外国人留学生が4人もいた。鈴木は昨年10月の予選会で日本人トップタイムをマークした実力を発揮。1位と5秒差の5位でたすきをもらうと先頭集団を引っ張って残り8キロでスパート。同校の2区区間賞は史上初。一色を置き去りにしての快走に「素直にうれしい」と喜んだ。

 飛躍の理由は頑丈な体と責任感だ。全国高校駅伝を経験したこともある父・和幸さん(46)の勧めで小6から陸上を始めたが、ここまでけがとは無縁。さらに3年になった今季から、4年生がいる中で主将を任されたことで自覚が芽生えた。「背中で引っ張ろうと思いました」。12月は箱根駅伝直前ながら月間900キロを走破。いくら練習しても壊れない体が後半のスタミナを支えた。

 「アイツは機械のように走る」と話す大後栄治監督(52)は来季の挑戦を予定しているマラソンも「楽しみ」と目を細める。まずは3日の復路。12年ぶりシード権獲得を目指して同僚たちを応援する。

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