エースの意地!青学大・一色 ラスト走は2区区間3位「今回が一番キツかった」
「箱根駅伝・往路」(2日、大手町~神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場)
青学大が5時間33分45秒で3年連続となる往路優勝を果たし、総合3連覇と、出雲、全日本に続く大学駅伝3冠に王手をかけた。
エースとして絶対的な存在感を見せることはできなかったが、役割は全うした。3年連続で“花の”2区を任された青学大の一色恭志(4年)は悲願の区間賞は逃したが、区間3位でまとめ、しっかりと流れを作った。
「今回が一番キツかった。凡走です」
4年間、学生3大駅伝を皆勤したが、区間賞はゼロ。ただ、それは常に主要区間で留学生や各校のエースと戦ってきた証しでもある。原監督も「重圧の中での3位。内容があるし、強さを見せてくれた」とねぎらった。
かつてはチームメートに「足を引っ張るなら辞めてくれ」と言い放つこともあったほど勝ち気だったエース。しかし、この日は仲間の走りに助けられ「チームの総合力で勝った。感謝してます」と、柔らかな表情で感謝の言葉を口にした。