リオ銀・原沢、霊長類最強男は「見たことない」柔道代表がレスリング特訓

柔道男子の代表合宿でレスリング流のスパーリングを行う原沢久喜(中央)
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 リオ五輪柔道男子100キロ超級銀メダルの原沢久喜(24)=日本中央競馬会=が10日、東京都北区・味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた日本代表の強化合宿に参加。この日はレスリング・グレコローマンスタイル日本代表コーチ陣から組み手や投げ技などの技術指導を受け、「さばき方やディフェンスは参考になる」と手応えを示した。

 レスリングの実技講習を終え「海外選手もあそこまでは密着してこない」と話した原沢だが、グレコローマンスタイル130キロ級で五輪3連覇の伝説を持つ“霊長類最強の男”アレクサンドル・カレリン(ロシア)については「見たことはない」と明かした。また、カレリンの代名詞でもある強烈な俵返し=カレリンズ・リフト=も知らなかったが、「また見てみます」と興味津々。重量級離れした戦い方からヒントを得て“カレリン級”の怪力男にも負けない柔道を磨き上げる。

 今年から国際柔道連盟(IJF)が新ルールを採用し、試合時間が5分から4分に短縮される。原沢は「今までどちらかというと後半の逆転が多かったが、試合展開が速くなるので、早く技を出すことが重要になる」と話し、さらに「持ち技が少ないので一つか二つ増やしたい」と新技習得にも意欲を燃やした。

 この階級では絶対王者テディ・リネール(フランス)が君臨しており、日本勢では08年北京五輪の石井慧以来、金メダルから遠ざかっている。重量級再建へ井上康生監督は「100キロ超級はランニングや打ち込みも(他階級と)全然違う。別メニューでの取り組みが必要」と、特別強化プランの導入も示唆した。

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