先場所優勝の鶴竜が5敗目も休場は否定 10日目では横綱昇進後自己ワースト

玉鷲に突き出しで敗れた鶴竜(右)=両国国技館(撮影・出月俊成)
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 「大相撲初場所・10日目」(17日、両国国技館)

 横綱鶴竜(井筒)が関脇玉鷲(片男波)に一方的に突き出された。新横綱場所の14年夏場所以降で10日目で5敗目を喫するのは初めて。報道陣からの11日目の出場についての質問には「はい」と答えたが、厳しい土俵が続いている。

 突いて出てくる玉鷲相手にほぼ何もできずに敗れた。「受け止めきれないですね」とうつむき、「しっかりやるだけだと思います。自分の相撲というのを取り戻したいと思います」と絞り出した。

 復調するために、これから何をすべきかについては「今日、帰って考えます」と語った横綱。休場について問いただされると、しばらく無言だったが、11日目の出場については「はい」とうなずいた。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「横綱としては負け方が悪すぎる。こういう時は、気持ちを引き締め、ちゃんとやるかどうかだ。気持ちの持ちよう。強気でいかないと」と心技体の「心」の部分の重要性を訴えた。「明日は優勝の一番ぐらい(の気持ち)でいかないと。見ているお客さんに気力がないというふうに映る。日馬富士はけがをしても気力ある相撲を取った。気力を出さないとだめ」と厳しい口調でエールを送った。

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