朝乃山、三番稽古で稀勢に逆襲 「対応能力早い」と稀勢絶賛

 大相撲の秋巡業は6日、横浜市で行われ、幕内朝乃山(23)=高砂=が横綱稀勢の里(31)=田子ノ浦=の三番稽古相手に連日の指名を受け、6勝12敗と食らい付いた。前日は2勝15敗と完敗したが、工夫と度胸で大善戦。横綱から「対応能力が早いから素晴らしい」と絶賛された。

 いきなり横綱の表情を変えさせた。立ち合い、ぶつかると両差し、そのまま一気に寄った。「右上手を取らせたら何もできない」と、前日とは変えて、あえて左から当たってからの攻め。「『何でもやってこい』と言われたから何でもやってみた」。中盤は下から起こして一気寄りの2連勝。終盤にも3連勝。何度も「あー」と土俵際で絶叫させた。

 格上相手にもひるまない若武者。横綱は「流れの中で考えている。対抗心?そういうのを求める。怒らせてでも力を出させるのが自分の稽古になる」と今巡業、最高の相棒に出会えた様子で喜んだ。

 新入幕した秋場所で10勝を挙げ敢闘賞を獲得した新鋭は“熱烈愛”に戸惑いながら「2日連続なんてなかなかない。いい経験」と感謝しかない。前日は「ギブアップするまでやる」と予告されたがスタミナ面も十分。久々に現れた本格四つ相撲の大器が稀勢の里の後継者へと鍛え抜く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス