紀平梨花、ザギトワ超え世界最高82・51点でSPトップ 異次元…男子級の技術点

笑顔を見せる(左から)坂本花織、紀平梨花、宮原知子
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 「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、バンクーバー)

 女子のショートプログラム(SP)が行われ、初出場初優勝を目指す紀平梨花(16)=関大KFSC=は得意の3回転アクセルを含む3本のジャンプをすべて着氷させるなどほぼ完ぺきな演技を披露し、世界最高を更新する82・51点でトップに立った。紀平の演技後、最終滑走で登場したアリーナ・ザギトワ(ロシア)が77・93点で2位。

 紀平は冒頭の3回転アクセルで出来栄え点(GOE)で2・51の加点を得る内容で成功。3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプも1・74の加点がついた。後半の3回転ルッツも2・36点の加点を得ており、ジャンプ3本は完ぺきといっていい演技だった。

 フライングシットスピンがレベル2の判定になってしまったが、足換えコンビネーションスピン、レイバックスピンは最高評価のレベル4。ステップシークエンスもレベル4がついた。演技後は両手でガッツポーズをつくった。

 発表された得点が思い描いていたよりも高かったのか、驚きの表情で見つめていた。それもそのはず、各要素の得点の合計にあたる技術点は47・36点をたたき出したが、これはこの日に男子2位となった宇野昌磨の46・88点を上回り、ネーサン・チェンの48・78点に迫る数字。驚異的な高得点と言える。

 演技後、「得点には驚いたけど、自分の想像していた演技ができたので、やっとできたなって気持ちがあって、すごくうれしい」と思いを語った。

 日本勢では坂本花織(シスメックス)は70・23点で4位。宮原知子(関大)は67・52点で6位となった。

 【女子SPの得点】

1)紀平梨花         82・51点

2)ザギトワ(ロシア)    77・93点

3)トゥクタミシェワ(ロシア)70・65点

4)坂本花織         70・23点

5)サモドゥロワ(ロシア)  68・24点

6)宮原知子         67・52点

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