ザギトワ超えに露メディアも衝撃「キヒラが襲った。3Aはすべてを打ち負かす」
「フィギュアスケート・GPファイナル」(6日、バンクーバー)
女子ショートプログラム(SP)が行われ、平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザキトワ(16)=ロシア=は大きなミスこそなかったものの、得点を伸ばしきれず、今季ベストに届かない77・93点で2位発進となった。日本の紀平梨花(16)=関大KFSC=が、トリプルアクセルを成功させる演技で、世界最高得点の82・51点をマークし、首位に立った。
日本が誇る“ミラクルガール”の進撃に、五輪女王の母国・ロシアのメディアも大きく反応した。スポーツ紙「スポルトエクスプレス」は「キヒラが襲った」という見出しで表現し、「彼女は信じられないぐらい複雑なプログラムを滑り、それを実行できれば相手にほとんどチャンスはない。トリプルアクセルはすべてを打ち負かす」と、紀平の滑りを絶賛。ただ、「まだ競技は終わってない。フリーがある」と、自国の女王の巻き返しに期待。「私たちはこの対決を待っていた。ザギトワ対紀平梨花。フリーはさらに面白くなる」と、ライバルの台頭を歓迎しているようだった。
ザギトワはSP後のプレスカンファレンスで、自身のライバルとして台頭してきた紀平に関する質問を受けたザギトワは「その質問には答えたくない」と、負けん気をにじませた。勝負のフリーに向けて「リンクに出て行って、やるだけ」と、きっぱり言い切った。
世界が注目する日露決戦から目が離せない。