宇野が公式練習で3A-4T成功 試合で成功すれば日本人初 国別対抗戦
「フィギュアスケート・世界国別対抗戦」(11日開幕、マリンメッセ福岡)
今季成績上位6カ国・地域で争われ、連覇がかかる日本は、男子は宇野昌磨(トヨタ自動車)、田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)、女子は紀平梨花(関大KFSC))坂本花織(シスメックス)が出場する。男子で五輪連覇の羽生結弦(ANA)は右足首の治療のため欠場する。
10日午前の公式練習で、宇野は日本人初となるトリプルアクセル(3回転半)-4回転トーループに成功した。また、曲をかけた練習では、昨季のショートプログラム(SP)「四季」の「冬」を通し、今大会では今季の「天国への階段」から昨季のプログラムへ変更して臨むことを明かした。
練習後には「(4位に終わった)世界選手権後はジャンプの練習だけをやってきた」と振り返った。今大会のフリーでは「(4回転)フリップを2回入れる」と話し、4回転4本の構成。入るとすれば終盤になる3回転半-4回転トーループについては「滑りながら考えたい。(今大会で)やると公言はできないけど、これから先はやっていくつもり」と、高難度コンビネーションへの意欲を語った。
先月の世界選手権では「勝ちにこだわる」と宣言したが、4位に終わった。今季最終戦となる今大会は「世界選手権の思いを晴らしたいという気持ちはない。この気持ちを持っていた方が成長につながる。練習の糧にしたい」と貪欲に来季を見据えていた。