トライアスロン選手はタフ?五輪会場の水質気にせず「自分の手見えないことはざら」
「トライアスロン・東京五輪予選」(16日、お台場海浜公園)
五輪本番のテスト大会を兼ねて、第2日は男子が行われた。日本勢は18年アジア大会覇者の古谷純平(三井住友海上)の35位が最高で、北條巧(博慈会、NTT東日本・西日本)は42位。テイラー・ミスローチャック(カナダ)が優勝した。
11日に同会場で開催されたオープンウオーター(OWS)のテスト大会では選手から悪臭などが指摘されたが、トライアスロン会場はそこから少し離れていることもあってか、水質について、前日の女子に続いて日本選手から不満の声は出なかった。
日本男子トップだった古谷は「僕個人は(臭いは)全く気にならなかったです」と断言。トライアスロン選手は世界各地の大会を転戦しているだけに「適応能力は高いかもしれない」と明かし、「色んな場所で泳いでいるので。いつもきれいな海で泳いでいたら気になるかもしれないが、(濁りで)入水した自分の手が見えないことはざらなので」と事も無げに笑い飛ばした。
大会主催者は気温や水温などとともに、水質も朝と夜の1日2回検査を行い、問題がないかチェックしているという。日本連合の大塚真一郎専務理事は15日の会見で「個人的に水のにおいをかいだが、臭いというより藻の匂いを感じた」と明かしていた。
石塚祥吾(日本食研)は決して会場の海水がきれいとまでは言わなかったものの、「水質は(海外でも同じような)こういう所はあるので、そんなに気にならない」とキッパリ。北條も「この環境でやるしかない。どんな水質でも自分のできることをやるだけなので」と頼もしかった。