宇良3連勝 右膝手術乗り越えストレート勝ち越し王手「自分の中では奇跡的」
「大相撲秋場所・6日目」(18日、両国国技館)
2度の右膝手術を乗り越え、番付を西幕下5枚目まで回復した元幕内の宇良(28)=木瀬=が貴健斗(千賀ノ浦)を押し出して無傷3連勝に伸ばした。低い立ち合いから相手の右足を取ると、速攻で土俵外へ運んだ。
「うまくいって良かった。立ち合いの駆け引きで(相手の)タイミングがいつもと違った。瞬時に対応できた。かみ合った」と、勝負勘がさえた。
ストレート勝ち越しに王手をかける3連勝。「自分の中では奇跡的なことと思う。ここまで来たらあと1勝」と意気込み。十両復帰も視界に入るが「全然実感が湧かない。考える枚数でもない。ここから2、3年かかるかもしれない。自信はない」と控えめに語った。
前回、番付を駆け上がった時とは違う。「あの時の上がり方を再現するのは難しい。当時は運もあった。とりあえず場所で自分の力を出し切る」と残り四番に集中する。
師匠・木瀬親方(元幕内肥後ノ海)からは「あとはなるようにしかならない」、「勝負は時の運だから」と精神面をいつも諭される。最近、読んだ本にも「人と比べると不幸になる」との言葉が胸に刺さった。同級生の関脇御嶽海、北勝富士らの活躍は全く気にならない。「自分のケガとの戦いだから」と自身と向き合い、一歩ずつ、上がっていく。
宇良は奇手“居反り”の使い手として関学大から角界入り。多彩な技とスピードを武器にスピード出世した。しかし、17年秋場所、右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。手術を行い、6場所連続で休場。18年秋場所、三段目で復帰した。
昨年初場所、幕下まで戻ったが古傷の右膝前十字靱帯(じんたい)を再び断裂。同2月下旬に前回同様、腱の再建手術を行った。





