三段目付け出し神崎7戦全勝V 近大先輩の阪神・佐藤輝に「報告しようと思います」
「大相撲春場所・13日目」(25日、エディオンアリーナ大阪)
三段目100枚目格付け出しの神崎(武隈)が木竜皇を破って7戦全勝とし、デビュー場所で優勝を飾った。
立ち合いで突き離せず、相手にまわしを引かれて四つ相撲に。頭を付けられる苦しい体勢となったが、右から小手に振って攻勢に出ると、最後は寄り倒した。「うれしいです。少し(優勝を)意識する部分はあったが、目の前の一番を思い切って取ると、自分に言い聞かせていた」と声を弾ませた。
昨年の全日本選手権で準優勝。三段目付け出しで出世した力士には、元大関の幕下朝乃山、関脇若隆景らが名を連ねる。デビュー場所の好成績も通過点。「先輩に追いつけるように一日一日やっていきたい。もっともっと体を大きくして、当たり負けしない体にしたい」と課題を口にした。
この日、プロ野球が開幕。神崎は近大の1年先輩にあたる阪神・佐藤輝明と親交がある。「優勝したので報告しようと思います。佐藤選手もシーズンが始まるので、頑張ってほしいです」。幸先のいい報告ができることを喜び、エールを送った。