高安 14日目にも初V 2日連続大関撃破で再び単独トップ「また気を引き締めて」

 「大相撲春場所・13日目」(25日、エディオンアリーナ大阪)

 元大関の平幕高安が大関貴景勝に上手投げで勝って1敗を守り、自己最多タイ12勝目で単独トップに立った。新関脇若隆景は新大関御嶽海に寄り切られて2敗に後退。14日目に高安が勝って若隆景が敗れると、高安の初優勝が決まる。平幕琴ノ若は大関正代を寄り切って10勝目。優勝争いは高安、若隆景、3敗の御嶽海と琴ノ若の4人に絞られた。

 猛攻を耐えてしのいだ。激しい攻防に、場内が大いに沸いた。激闘の末に2日連続となる大関撃破。1敗を死守して再び単独トップに立った高安は「我慢できました」と冷静に振り返った。

 貴景勝の出足は止めたが、突っ張り合う展開に。相手得意の土俵で、必死に動き回った。隙を見つけて何とか左をねじ込むと、右上手をつかむ。最後は息のあがった大関を上手投げで仕留めた。

 雌伏の時が肥やしになった。腰痛などのケガに泣かされ、大関から陥落。それでも心は折れなかった。八角理事長(元横綱北勝海)は「体調が悪くても合同稽古に来ていたり、気持ちが前向き。元々大関だし、まだまだやれると本人は思っている。今日も番付の差はない。自分も大関という気持ち」と不屈の精神と意地を称賛した。

 「今まで優勝を目指して毎場所やってきた。その積み重ねだと思う」。今場所好調の要因を問われた高安は、そう答えた。大関経験者が関脇以下で優勝を果たせば76年秋場所の魁傑、20年名古屋場所の照ノ富士に次いで3人目になるが、初優勝は初めて。目標に掲げる千秋楽までの優勝争いは確定した。「結果を出せて達成感はある」としつつ「ここからまた気を引き締めていかないと」と自らに言い聞かせた。悲願へ、残り2日にすべてをかける。

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