照ノ富士 横綱の務め混戦制し雪辱V7「先場所の悔しい思いがあった」

 「大相撲夏場所・千秋楽」(22日、両国国技館)

 横綱照ノ富士が大関御嶽海を下して12勝3敗とし、3場所ぶり7度目の優勝を飾った。3敗で並んでいた平幕隆の勝が佐田の海に敗れた後、結びの一番で危なげなく寄り切った。中日までに3敗を喫したものの、後半戦に状態を上げて7連勝で逆転。横綱昇進後初めて休場した春場所の雪辱を胸に、しっかりと最高位の務めを果たした。

 重荷がようやく下りた。感謝を述べ、四方に礼をして始まった優勝インタビュー。「う~ん、まあ、やっと終わったなという感じですね」。笑みをうかべて率直な思いを打ち明けた照ノ富士に、客席がドッと沸いた。

 先に隆の勝が4敗目。勝てば優勝、負ければ4人のトーナメント戦の一番でも、全く揺るがなかった。「次のことを考えてもしょうがない。その一番に準備してきたことを全部出すという気持ち」。あっさりと左下手を引くと、続けて右前ミツもガッチリ。休まず前に出て、一方的に寄り切った。

 春場所は左膝と右かかとの状態が悪化し、6日目から横綱昇進後初の休場。今場所も8日目までに3敗を喫したが、体調面が問題ではなかった。「先場所の悔しい思いがあったので、場所前にちょっと焦りもあった。筋トレとか稽古で飛ばし過ぎた部分があった」。調整ペースを乱すほど燃えさかった雪辱への思い。徐々に感覚を取り戻した9日目からは、7連勝と一気に巻き返した。

 賜杯奪還に燃える理由はもう一つあった。場所後の29日に開催される兄弟子の安治川親方(元関脇安美錦)の断髪式。「せっかくなので優勝して花を添えたい」と伝えていた。場所の前半から「相撲は悪くない。大丈夫だよ」とアドバイスを送っていた同親方は「そういう気持ちはうれしい」と目尻を下げた。

 苦しむ大関陣を尻目に、混戦を制してのV7。照ノ富士は「横綱になった以上、成績を残さなきゃいけないというのは常に考えてやってますから」と当然のように言った。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も「責任があるから、体調が万全でない中でも出てきている。価値ある優勝だった」と弟子を称賛。綱の威厳をしっかりと示し、主役が場所を締めた。

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