春場所の御免札設置 伊勢ノ海部長は貴景勝綱取りで盛り上がり期待「関西の人たちはそこを期待」
大相撲春場所(3月12日初日)の開催を告げる「御免札(ごめんふだ)」が13日、会場のエディオンアリーナ大阪に設置された。新型コロナの影響で最近3年は無観客、入場制限が続いていたが、今年から通常開催で声出し応援も解禁。
担当部長として初めて春場所を迎える伊勢ノ海親方(元幕内北勝鬨)は「通常通りの形でお客さんに足を運んでもらえる。それに応えるようにしたい。しーんとなっているとお客さんも盛り上がらない。声を出せるかは大事なところ」と、話した。チケット販売も土・日、祝日はほぼ完売と好調だ。
注目は兵庫県芦屋市出身で“ご当地”の大関貴景勝(常盤山)。「そこが一番、話題性。先場所優勝して今場所優勝なら横綱という声も出てくる。関西の人たちはそこを期待している。先場所のように気迫のある相撲を取ってもらえたら」と綱取りの盛り上がりを期待した。
弟子の錦木(伊勢ノ海)も先場所、前頭5枚目で9勝を挙げ、今場所は上位総当たりとなる。「32歳になって相撲が分かってきたのか。大関、三役と当たりますから、どういう相撲を取るか期待しています。後手、後手の相撲だったのが前に攻めるようになり、そのへんがやっとできるようになり、やっと相撲を覚えたんじゃないかな」と、目を細めていた。