「大相撲秋場所・８日目」（１７日、両国国技館）

　新十両の大の里（二所ノ関）が時疾風（時津風）を押し出しで下し、８連勝でストレート勝ち越しを決めた。新十両力士の初日から無敗の８連勝は１場所１５日制が定着した１９４９年５月以降で史上７人目。佐藤（現大関貴景勝、２０１６年５月）以来７年ぶりの偉業となった。

　先場所は送り出しで黒星を喫した相手に、リベンジマッチで圧倒した。立ち合いから強い圧力で突き放すと、たちまち左に動いた時疾風を追いかけて押し出しを決めた。師匠の二所ノ関親方（元横綱稀勢の里）が見守る前で、危なげなくストレート給金を果たし「まずは勝ち越しを予想以上に（早く）できてよかった」とうなずいた。

　新十両場所で初日から８連勝した力士では、過去６人中５人が十両優勝を果たしている。ここまで十両ではただ一人の勝ちっ放しだが「まだ終わったわけじゃない。気を引き締めてやりたい」と話した。

◆新十両力士・初日からの連勝記録（１９４９年５月～）

・成山　９連勝　５３年１月

・翔天狼　９連勝　０８年１１月

・勢　８連勝　１１年１１月

・千代大龍　８連勝　１２年１月

・御嶽海　８連勝　１５年７月

・佐藤（現大関貴景勝）　８連勝　１６年５月