綱とり懸かる霧島が初黒星 八角理事長は「これから」粂川審判長は「立て直すでしょ」
「大相撲初場所・4日目」(17日、両国国技館)
綱とりを目指す大関霧島(陸奥)が、翠富士に肩透かしで敗れ、4日目にして初黒星を喫した。立ち合いからもろ差しを許し、しぶとく動く相手に揺さぶられて、最後は右からすくわれるような肩透かしにばったりと倒れた。
翠富士のうまさが光った一番に、八角理事長(元横綱北勝海)は「翠富士はいい相撲だった。右が入ったのが大きかったな。霧島が極めにきたのも良かった」と評価。霧島については「上体に力が入ったな。肘を決めて持ち上げようとして、余計にね。それでバランスを崩した。立ち合いに押し込んで動きを止めようとしたが、できなかった。安全に勝ちたい気持ちで思い切りがなかった」と分析した。粂川審判長(元小結琴稲妻)も「抱え込んで少し強引になっていた。あわてたんだろうな」と見た。
序盤戦での痛い1敗。横綱昇進には2場所連続優勝か、それに準ずる成績が求められるが、理事長は「これからですよ」。粂川審判長は「1敗は痛いが、立て直すでしょ。ただ、負けられない気持ちを持つとどうなるか。連敗をしないことですね」と、まだまだ綱とりを狙えるとみている。