競泳・パリ五輪代表男女27人発表 最年少17歳・成田実生「結果残したい」 梅原委員長「金」など3つの目標掲げる 

 笑顔で日の丸を指す(左から)成田実生、大橋悠依、三井愛梨、寺門弦輝、渡辺一平=ナショナルトレーニングセンター(撮影・吉澤敬太)
 大橋悠依(右)の横で元気に話す成田実生(撮影・吉澤敬太)
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 日本水泳連盟は27日、競泳のパリ五輪日本代表選手団27人(男子14人、女子13人)を発表した。高校生4人と初代表13人を含み、平均年齢は昨夏の世界選手権(福岡)より約2歳若い22・85歳とフレッシュな顔ぶれ。都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた会見では、梅原孝之競泳委員長が「金メダルを含む複数メダルの獲得」「全員決勝進出」「代表選考会のタイム更新」の三つを目標を掲げ、今回の代表で最年少となる17歳の成田実生(金町SC)らが意気込みを語った。

 最年少17歳の元気な声が会見場に響いた。登壇した5人の選手が順番に意気込みを語り、成田はトリ。東京五輪2冠の大先輩・大橋悠依(イトマン東進)からマイクを受け取ると、初の五輪へ向けて初々しく、かつ力強く目標を宣言した。

 「小さいころは行けると思っていなかった(五輪の)代表ジャージーを着られてすごいうれしいし、身の引き締まる思い。本番では結果を残したいし、今後の水泳人生のいいスタート地点にできる大会にしたい」

 2022年世界ジュニア選手権3冠で頭角を現し、昨年にシニア代表デビューした新星。24日に閉幕した代表選考会では、個人メドレー2種目に出場した。400メートルでは日本高校新記録で優勝して代表権を獲得した。

 ただ同200メートルでは、先頭争いに食らいつけず3位にとどまった。喜びと悔しさの2つの感情は、五輪への糧にする。「どちらの気持ちも大切にして練習で生かしたい。メダル争いに加われるように頑張る」とさらなる成長を誓った。

 成田のほかに高校生3人が代表入りし、平均年齢は若返った。経験値はこれまでより劣るかもしれないが、1992年バルセロナ五輪女子200メートル平泳ぎで、当時14歳ながら金メダルを獲得した岩崎恭子さんのように、“若さ”が持つ力は時に想像をはるかに超える力を発揮する。夢舞台まで残り約4カ月。世界選手権(福岡)でメダルが金0、銅2つと世界に差を広げられた日本に、成田がフレッシュな風を吹き込む。

 ◆成田実生(なりた・みお)2006年12月18日、東京都出身。22年世界ジュニア選手権の個人メドレー2種目と、女子400メートルメドレーリレーで3冠を達成した。23年世界選手権の400メートル個人メドレーで8位入賞。同年アジア大会(杭州)では銅メダルを獲得した。憧れは池江璃花子。東京・淑徳巣鴨高2年、金町SC所属。春からルネサンスに移籍する。163センチ。47キロ。

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