NBA撤退表明の渡辺雄太「五輪はもちろん出る。3月からそこを目標にやってきた。体の調子はいい」今季終盤はメンタル的な理由で欠場

 バスケットボール男子の渡辺雄太(グリズリーズ)が20日、自身のインスタグラムでライブ配信を行い、今季限りでNBAを撤退し来季は日本でプレーすると表明した。

 今季オールスター前に「普通にアップしていたが、コートに出た瞬間、体にマジで力が入らなかった。今までも精神的にしんどいときに力が入らないことはあったが、そのとき全身に重りをつけているような症状が出た」と明かした。その後も状態は戻らず、「普通に練習できるのにコートに出た瞬間、自分の体じゃなくなる。ヤバいな。このまま出続けたら、バスケができなくなる」と感じ、グリズリーズのコーチらに相談。「チームの人もすごくサポートしてくれて『ユータに必要な時間を取ろう、何日休んでも構わないし』と。手首を痛めていたこともあったが、まず経過を見よう。3、4試合はけがで休んだが、治ってもメンタルがよくなる傾向がなかった。そこから個人的な理由の休みとなった」と説明した。

 「グリズリーズには感謝しかない。そうなってからも手厚くサポートしてくれた」とし、終わり方はこうなったが、最後まで自分の夢に向かってズッと走れたかなというのがある。1ミリも後悔はない。シーズンが終わってもすがすがしい気持ち」と話した。

 その上で「今はメンタルは回復している。この夏、オリンピックがある。練習はずっとしていたし、遠征中もメンフィスで練習していた。夏に向けての練習はやり続けていた。五輪はもちろん出る。3月からそこを目標にやってきた。体の調子はいい」と日本代表としてのプレーに意欲を見せた。

 NBA6季目を迎えた渡辺は、今季からサンズに加入。トレード期限目前の2月に、古巣のグリズリーズに移った。移籍後すぐは多くのプレータイムを得たものの、途中から「右手首の負傷」が原因で欠場。最後は「個人的な理由」との欠場が続き、詳細が明かされなかったため、ファンからは不安の声が上がっていた。

 19日に自身のX(旧ツイッター)を更新。「今シーズンも応援ありがとうございました。シーズン終盤はなにも情報をあげれなくて申し訳ありませんでした。自分の口で今までの事、そしてこれからの事をみなさんに説明できたらと思っているので、インスタライブをします。よければ聞きにきてください」とつづっていた。

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