約9秒間の大飛行 小林陵侑が291メートルの“世界新記録”「誰よりも遠くへ飛んでみたいと常に思っていたし、夢がかなった」

 ノルディックスキー・ジャンプ男子の小林陵侑(チームROY)がサポートを受けるレッドブルがアイスランドのアークレイリにつくった特設ジャンプ台で291メートルの“世界新記録”を樹立したと25日、発表した。

 高低差360メートルのジャンプ台を約8秒で滑り降りると、タイミングよく踏み切ってふわりと浮いた。スタンドも何もない、あたり一面真っ白の雪景色の中を、斜面に添うように浮遊。約9秒間の飛行を終えてテレマークを決めると、着地点付近で見守ったスタッフらから大歓声が上がった。

 小林陵は「長年の夢だだった。スキージャンプの限界を押し広げ続けたいと考えていた。今まで経験したことのない規模感だった。最高のチームに恵まれ、夢がかなった」などとコメントした。

 今回のプロジェクトは、ヒルサイズ300メートルのジャンプ台が存在しないという制約を打破するために、「世界記録を打ち破れるジャンプ台がなければつくってしまおう」という発想から生まれた挑戦。ただし、国際スキー・スノーボード連盟(FIS)は、特設台が正式な認定を受けていないなど、今回のチャレンジが競技規則に沿っていないとして世界記録とは認めていない。

 男子の世界記録はシュテファン・クラフト(オーストリア)がビケルスン(ノルウェー)でマークした253・5メートル。小林陵はこの記録を37・5メートル上回った。

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