昨年の学生横綱・草野が白星デビュー「所作とかのことで緊張」も「相撲は落ち着いてとれた」 伊勢ケ浜部屋の期待の新弟子
「大相撲夏場所・2日目」(13日、両国国技館)
日大出身の昨年の学生横綱で、幕下最下位格付け出しデビューとなった草野(伊勢ケ浜)が、プロ初戦を白星で飾った。朝心誠(高砂)にしっかり当たってから突っ張り、すぐに右を差して寄り切り。「所作とかのことで緊張してしまった。相撲は落ち着いて取れた。前に出られたのでよかった」とホッとした表情を浮かべた。
4月上旬から部屋での生活が始まり1カ月。稽古を積んだ影響か、157キロあった体重が150キロに落ちたという。それでも「徐々に慣れてきた感じ」と順応しつつある様子。この日も大学の先輩である幕内尊富士や三段目輝鵬改め川副に所作のことを丁寧に教えてもらってから場所入りした。
伊勢ケ浜部屋には、横綱照ノ富士を筆頭に関取が7人。草野は「強くさせてくれるというか、強くなるには自分的には一番いいのかな」と恵まれた環境に感謝。「当たって押し込まれないように、仕切りの先で相撲をとるように意識しています」としっかりテーマを持って、まずはデビュー場所の勝ち越しを目指す。