真央、ヨナとニアミス 決戦へ調整順調
「ソチ五輪・フィギュアスケート女子・SP」(19日、アイスベルク・センター)
フィギュアスケート女子で五輪2連覇を狙うキム・ヨナ(23)=韓国=が16日、公式練習で試合会場のアイスベルク・パレスで初めて滑った。19日(日本時間20日未明)からの個人戦に向けて、氷の感触を慎重に確かめた。
ジャンプは1つずつ確認した。3回転ルッツが1回転になるミスが2回連続であったが、その後は安定して連続3回転ジャンプなども決めていった。ただ、フリー曲「アディオス・ノニーノ」がかかっての練習では、連続3回転は決めたが、後半のルッツが再び1回転に‐。やや不安定な内容となった。
ただ、練習後の取材対応では「2度目だし、バンクーバーよりも気持ちは楽。重圧は感じないようにしている」と、笑顔も交えながら話した。
韓国はロシアと同グループでの練習だった。優勝候補の一角に挙げられるリプニツカヤは、この日は姿を見せず、ソトニコワだけが参加した。ロシア選手について問われると、キム・ヨナは「ロシアの選手はバンクーバーの時より強くなっていると思う。ただ、ロシアの選手はこれが初めての五輪。私は2度目だから」と、経験の違いを強調した。
日本の浅田真央(23)=中京大=は、キム・ヨナから約2時間後にメーンリンクで練習。団体戦後はアルメニアで調整し、15日に再びソチ入りしてから初の練習となったが、トリプルアクセル、連続3回転ジャンプを決めるなど順調な仕上がりを見せた。