真央「試合が恋しい」100%復帰宣言

 フィギュアスケートの元世界女王、浅田真央(24)=中京大卒=が18日、都内で、座長を務めるアイスショー「THE ICE」(7、8月・札幌など)の会見に出席し、現役続行を表明した。6位だった14年ソチ五輪後、進退について保留し、昨季1年間休養していたが「自然と試合が恋しくなり、いい演技ができたときの達成感を得たいと思い始めた」などと競技への思いが再燃。復帰戦や、18年平昌五輪挑戦については明言を避けた。

 もう迷いはない。ベージュのノースリーブのワンピースに身を包み、会見に臨んだ浅田の声は弾んでいた。海外を含め200人を超える報道陣が集まった中、「1年間休養して、自然と試合が恋しくなり、演技ができた時の達成感を得たいと思い始めた。100パーセント復帰するつもりでやっている」‐。高らかな復帰宣言。「ハーフハーフ(半々)」だった心の針は、ようやく1つの答えを導き出した。

 休養した1年間、心は揺れに揺れた。中京大に復学。キャンパスライフを満喫しながら、東日本大震災の被災地でのスケート教室や、ボランティア活動にも積極的に取り組んだ。

 さまざまなファンの声も聞いた。「『まだできるよ』とか、『もう(現役は)いいんじゃない』という人もいた」。それでも、最後はアスリートの本能が勝った。「最後は自分で決めました」。

 佐藤信夫コーチの下で練習を再開して、まだ2週間。復帰戦の時期は「まだ分からない」と、慎重に見極めていく姿勢を示した。権利を持つ来季のGPシリーズ参戦について、関係者は「練習を始めて2週間では…」と否定的だった。

 決まっていない所属先は、中京大関係のスケートクラブで調整中。順調に選手としてのステップを踏んでいけば、12月の全日本選手権の予選となる9月末の中部選手権(愛知県内)や、10月のジャパンオープン(埼玉)などが候補にあがるものの、仕上がり次第となる。

 平昌五輪については「今の時点では考えていない」と明言を避けた。ただ、目指すレベルはどこまでも高い。「以前のようなレベル、最低でも去年の(優勝した)世界選手権のレベルまで持っていかないと復帰はできない」と、高いハードルを設定した。ただ、それはきっと乗り越えられる自信があるから。「今は自分に期待しています」‐。確信とともに、真央が銀盤に帰ってくる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

フィギュア最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス