高木監督、ブランコ解雇撤回も…助っ人3人「森コーチについていく」
【2011年10月22日付デイリースポーツ紙面より】
新生・高木竜の船出に黒雲が立ちこめた。中日は21日までにマキシモ・ネルソン投手(29)、エンジェルベルト・ソト投手(29)、トニ・ブランコ内野手(30)に対して、来季の残留要請を行ったが、3選手とも即答を避け、他球団流出の可能性が膨らんできた。
ネルソンとソトには、大幅アップの年俸を提示した。ブランコに関しては、10月までに高木新監督と球団フロントとの間で解雇が決定していたが、優勝決定までの終盤で打ちまくった実績を見直し、再契約を結ぶ方針を固めていた。
だが、3選手はいずれも返事を保留した。「拾ってもらったドラゴンズには感謝してるが、オレを日本に連れてきてくれた森さんと一緒に野球がしたいんだ」とソト。ネルソン、ブランコも声をそろえた。今季限りで中日を去る森ヘッドコーチの存在が、即答できなかった最大の理由だった。
すでに森ヘッドコーチの元には、複数球団から来季のコーチ就任要請が届いている。「ゆっくり休むのも手だけど、どこかでユニホームを着てるだろうな。今は言えないけどな」と、同コーチは今季の全日程終了後にも自身の方向性を固める意向だ。
「森さんがどこか違う球団でユニホームを着るなら、オレたちはついていくつもりだよ」と最年長のブランコが決意を示した。球団側は今後も代理人を通じて粘り強く残留、契約更新を求めていくが、助っ人3人衆の腹は、“森追従”で固まっている。