ロッテ 生え抜きサブロー放出を後悔…異例発言「今思うと間違いだった」
【2011年10月3日付デイリースポーツ紙面より】
ロッテ・重光昭夫オーナー代行(56)が2日、今季6月に巨人にトレードされたサブロー(現・大村三郎)外野手(35)を、今オフにもロッテに復帰させたい考えを示唆した。新フロントの就任会見に同席した同代行は、今オフの補強について「今年出した選手でも、呼び戻せるなら呼び戻したい」と爆弾発言。個人名こそ避けたが、サブローを指していると見られる。
最下位に沈む今季を振り返った総帥は「去年のメンバーがあまり残っていない異常な状況。特に、サブロー選手が出て行った後くらいから悪くなっていった」と低迷の要因をサブロー放出と位置づけた。さらにトレード成立の経緯も「まずいんじゃないかと思ったが、編成からの強い要望があった。今思うと間違いだった」と激白した。
同代行が特定の編成方針に苦言を呈するのは極めて異例。だが、生え抜きで選手会長も務めたサブローの放出は球団内の一部で強い反発を買い、瀬戸山社長、石川運営本部長の電撃退団の一因になった。今回の重光代行の発言からは旧フロントとの浅からぬ溝があらためて浮き彫りとなった。
続投が決まっている西村監督についてはあらためて「そのつもりです」とし、コーチ人事は「いろいろ推測で(退団)報道が出ているが、その中に有能な人もいる」と新フロント主導で組閣することを強調した。体制を刷新したロッテだが、またにわかにグラウンド外が騒がしくなってきた。